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パノラマカーを取り巻く人々(その2)

 投稿者:中京  投稿日:2007年 3月 5日(月)17時55分13秒
返信・引用
  (1)中京vs7101F
中京:
「こんにちは、7101さん、お久しぶりです」
7101:
「中京さん、本当にお久しぶりです。最近全然会わないですね」
中京:
「何しろ最近三河線方面に行っていないので。ずっと三河線でのお仕事ですか?」
7101:
「そうですね。三河線からほとんど出てないです。それにしても、こうしてお話しするのって、初めてですね」
中京:
「そうですよね。正直7101さんはSRだとは思ってたのですが、パノラマ一族、って感じがしないんですよ」
7101:
「(肩を落として)やっぱりそう見えますか?6000と間違えられたり、ミュージックホーンがないって怒られたり、ちょっと他の人たちとは違いますもんね(泣)」
中京:
「でも連続窓を見れば立派なパノラマ一族なんですが・・・1編成だけで終わるとは思いませんでした。もしかしたら9次車全部7101さんのようになると
思っていたので。せめて前のように4連で残っていれば・・・」
7101:
「そうですね。今から改造、というわけにもいかないでしょうし。。。このまま1編成だけで終わってしまうんでしょうね(泣)」
中京:
「でも最近は、7700さんといいコンビで走ってるじゃないですか」
7101:
「7700系さんは陽のあたるところにいた期間が長いですし、ミュージックホーンついていますし。私は希少価値が高い、ってだけなので(泣)」
中京:
「まあ確かにそうですが・・・でもこの前の発表だと、7100系さんは廃車対象になってないですよね」
7101:
「えっ?本当ですか?私は7000系一族なので、2009年までに引退すると思っていたのですが」
中京:
「でも7700系さんも7100系さんも廃車対象には挙げられていませんでしたよ。だから三河線でしばらく活躍できるんじゃないですか?」
7101:
「そうだと逆に複雑ですね。あとの9次車仲間は7000系さんに組み入れられてることで廃車になるってことですよね(泣)
やっぱり僕は孤独なんだ〜〜(号泣)」
中京:
「そんなに泣かないでください・・・・やっぱり7101さんは、仲間が欲しいんですね?さびしいですもんね」
7101:
「そうですね(泣)。せっかく両開き扉で生まれたので、僕らをもっと生かして欲しいです。ワンマン線区にした方がよさそうな線、あると思うし」
中京:
「そんな小さなこと言わずに、また「異種SRパノラマ3種連結急行」で活躍してくださいよ。セントレアにも顔出して欲しいし」
7101:
「そうですね。7700系さんともまた本線に出たいよな〜って言ってます。負けませんよ、僕は」
中京:
「はい、応援してますから頑張ってくださいね」

(2)羽ばたけ、新人運転士!
名鉄岐阜駅4番線。
急行 豊川稲荷行きの7009Fが、乗務員の来るのを待っています。

そこに、指導運転士と、緊張の面持ちの新人運転士がやって来ました。
7年前に「どうしてもパノラマカーの運転士になりたいんです」と言って名鉄に入り、
駅員や車掌の業務を経た後、最難関の運転士試験に合格し、今日、デビューの日を迎えました。
教習中はホームにきちんと止められなかったり、緊張のあまり指差換呼を忘れて怒られたり、と苦しい毎日の連続で、「もうやめよう、やっぱり自分には運転士なんて向かないや」とくじけそうになったことも何回もありました。
しかし、「パノラマカーがあと3,4年で引退」という話を聞き、「どうしてもパノラマカーが引退する前に運転するんだ」と歯をくいしばって頑張り、今日、念願のパノラマカー運転の日を迎えました。

普段乗客や車掌として乗っていた7009F。今日の7009Fは、何かいつもと違う車両に見えました。
急行 豊川稲荷の自動方向幕も、何かきりりとして見えます。
「今日一日、よろしくお願いします」と7009Fに挨拶しました。
しかし、「おう新米、乗りこなせるなら乗りこなしてみ!俺は聞かん坊だぞ」と言われたような気がしてちょっと後ずさりしてしまいました。
気を取り直して指導運転士と前面を確認し、後ろをちらっと見て、運転席へのはしごを上ります。
小さな子が、はしごを上るのをお母さんと興味深そうに見ていました。
「子供が僕にあこがれてくれてるんだ。この子のためにも負けないぞ」と、新人運転士は思いました。

2人とも運転席に座り、機器を確認して、発車を待っていました。
そのとき、指導運転士が、口を開きました。

指導:
「どうだい、パノラマカーの運転席は。やっぱり緊張するかい?」
新人:
「はい、やっぱり自分の後ろにたくさんのお客様が乗っているかと思うと、本当に緊張します。
パノラマカー、頑固そうで、僕の言うこと聞いてくれるかなあ、なんて思って・・・」
指導:
「ははは。そうだよな。今日が本当の独り立ちだもんな。でも君は初列車がパノラマカーなんだから、幸せだよ。僕も新人の頃、思い出すなあ。」
新人:
「先輩は初乗務の時は、どんな感じだったんですか?」
指導:
「緊張したよ。。。それはそれは。実は僕も、初乗務で運転したのは、7009Fなんだよ。」
新人:
「え?そうなんですか?」
指導:
「そうなんだ。僕は岐阜から高速 豊橋行きだったなあ。パノラマカーは僕よりずっと先輩だから、「お前、運転がへたくそだ」とか
「自分を運転するのは10年早い」とか思われないかなあ、って緊張してたよ。今の君と一緒だよ。でもパノラマカーは暖かく迎えてくれて、僕にいろいろ教えてくれていたような気がするね。「この駅は停まりにくいですよ」とか「ここは思いっきりスピード出していいですよ」とか・・・」
新人:
「ミュースカイや3300のように、ワンハンドルで運転がちょっと楽な車両が出ても、「パノラマを運転できて初めて1人前だからな」ってよく言われましたね」
指導:
「そうだよ。昔は線区によってパノラマを運転したくてもできない時代もあったらしいよ。君や僕は、本当に幸せだよ。7009Fだって、たくさんの新人運転士を迎え入れてるんだ。君も頑張らないとな。おっ、発車ベルが鳴り終わったぞ」
新人:
「はい!頑張ります!次笠松、出発進行!」

パノラマカー7009Fは、すべるように名鉄岐阜駅を発車していきました。
7009Fは「よかった。。。こうして新人が独り立ちする時にパートナーになれて。これからも頑張ってくださいね」と
新人運転士に応えているようでした。

(3)7003Fのお守り
日曜日の朝。
中部国際空港行き急行は、華やいだ雰囲気に包まれています。
今日、運用に就いている7003Fにも、これから海外へ出かけようとするビジネスマン、国内旅行へ行こうとする人々など、空港からさまざまな目的で出発しようとしている人が
乗っています。
その中に、転換クロスシートを向かい合わせにして、楽しそうに話している女性4人組が
います。
「ねえ、この湯布院の温泉って、すごくいいのよ。足湯入ってみたいわあ」
「この懐石料理、いいわね」「子供のお土産には何がいいかしら」など、本当に楽しそう。

実は、この4人組は高校の同級生で、これから3泊4日で、九州・湯布院へ旅行に行くのだ
そうです。
久しぶりに顔をあわせた4人は、何か学生の頃に戻ったように、楽しそうに話しています。
子供も大きくなり、だんな様も「いいよ。たまにはのんびり楽しんで来いよ」と送り出してくれたのでした。

そのうちの1人、楽しそうなみんなの姿を見て、微笑んでいます。
「そういえば高校の時も、みんなでこうしてワイワイ話しながら電車で
通ったわよね・・・」
ふっと前を見たとき、展望席のガラスの上に、懐かしい何かがあるのを見つけました。
「あっ・・・あのお守り・・・・」
そう、7001F、7003Fに付いている安全祈願の成田山のお守りでした。
「あのお守り、わらをもすがる思いで、お祈りしたのよね・・・」

高校を受験するとき、不安でいっぱいになってどうしようと思っていたときにこのお守りを見つけ、何でもいいからお祈りしようと手を合わせたお守り。
無事合格し、電車で通学するようになって、好きな人ができた時、「どうか恋が成就しますように・・・」と手を合わせたお守り。

「そっかあ。この電車についていたのね。私もパノラマカーにいっぱいお世話になってたんだ・・・」とうれしくなりました。

向かい合わせの席は、テスト勉強するのには最高でした。周りには目もくれず4人で勉強したあの日。
車内改札でまわってきた車掌さんに「テスト、頑張れよ」と声をかけられて・・・
途中の駅で好きになった別の高校の男子生徒が乗ってきたとき、真っ赤になって目を合わすこともできず、思わず乗り過ごしてしまったあの日。
パノラマカーで通学した日々は、本当に良い思い出として、心に刻まれていました。
そんなことを思いながら、ワイワイ旅の話をしている他の3人を見て、思わずくすっと笑ってしまいました。

「ちょっとお〜。1人で何笑ってんのよ〜」
「どうせまた、初恋の彼のこと、思い出してたんでしょ?」
「そんなことないってば〜。さ、もうすぐ空港着くわよ。降りる仕度しましょうよ」
「セントレアから飛行機よ、楽しみ〜」
道中みんなが楽しく安全に旅行できるように、また、出会えた幸せに感謝!と成田山のお守りに手を合わせました。

パノラマカー7003Fは、これからの楽しい旅への思いを乗せて、空港連絡橋にさしかかっていました。
 


パノラマカーを取り巻く人々(その1)

 投稿者:中京  投稿日:2007年 3月 4日(日)11時25分0秒
返信・引用
  犬山検車区は、また朝を迎えました。
既にラッシュ時を過ぎようとした時間、通勤ラッシュに働く車両たちは既に出ており、
検車区にはまだ運用のない車両と、「本日お休み」の車両が残っています。

今日はここに7001Fがいます。
今、やっと起きたところです。

「ふあーーよく寝た。最近ラッシュは出番がないから楽でいいな。今何時かな?あ、9時04分か・・・・」
9時04分。。。
そう、7001Fにとってはとっても意味のある時間なのです。

今からもう46年前、まだ新幹線もなく車も少なく、高速道路なんて全くなく、名古屋には低いビルしかない時代、
東京に行くにはまだ特急「こだま」で5時間近くかかった時代、
日本が高度経済成長真っ只中の年に、真っ赤なパノラマカーはデビューしました。
そしてその一番列車は、豊橋駅9時04分発の特急新岐阜行きでした。

豊橋駅にはパノラマカーに乗る人、見る人がいっぱい来ていました。
中には展望席に乗ろうと数時間も前から待っていた人もいました。
「運転士はどうやって乗るんだろう」
「真っ赤な派手な電車だなあ。でも前が見えて楽しそう」
来た人たちは今までにない、不思議な電車に見入っていました。
そんな中、7001Fは緊張の面持ちで駅に停まっていました。
先頭車には人、人、人。。。
運転士も緊張の面持ちでした。
発車式と大きな拍手の中、7001Fは新岐阜に向かって走り出しました。

あれから46年。。。
たくさんの人の夢を乗せて走り続けてきたパノラマカー。
ついに、パノラマカーも引退する時期が発表になり、カウントダウンが始まりました。
今回は私中京も含め、パノラマカーに憧れ、利用し、携わってきた人たちのドラマを紹介したいと思います。

(1)その1:中京vs7001F

中京:
「こんにちは。7001Fさん。お久しぶりです」
7001F:
「やあ、こんにちは中京さん。僕も引退することが決まっちゃいました。」
中京:
「そうですよね。。。最初はさびしいなあ、と思ってたんですけど、最近は「もう十分働いて、僕らに夢を与えてくれて、本当にありがとうございました。ゆっくり休んでください」っていう気持ちになってますね。」
7001F:
「中京さんはおいくつなんですか?」
中京:
「そうだなあ、7001さんよりは年下ですけど、7017Fさんのちょっと上(*2)ですね(苦笑)」
7001F:
「なるほど(笑)じゃあ、Phoenixマークを付けてた僕らは知らないんですね」
中京:
「そうですね。でも子供のころは、パノラマカーさんに本当に憧れてました」
7001F:
「そうでしょうね。僕らがバリバリ働いていた頃は小学生だったんですね。中京さんっていうくらいだから、家は中京競馬場前にあったんですか?」
中京:
「そうなんです。だから小さいときはパノラマカーを見てるだけでしたね。ほとんど乗れなくて(苦笑)たまに普通で来た時とか、競馬開催で特急が停まったときはそれこそ狂喜乱舞でした。
どうしてもパノラマカーに乗りたくて、鳴海のホームに2時間以上いたこともあるんですよ(笑)」
7001F:
「そうですか(笑)あの時は鳴海もほとんど通過してたなあ(*3)・・・でも子供たちが僕を見て喜んで乗ってくれる、ほんとにいくつになっても嬉しいものです」
中京:
「でも、7001Fさんには失礼なこと思ったこともありましたね。「あれ?何でニキシー管メーターがないの?」とか「え〜??一番年寄りなのに白帯〜??」とか・・・すみませんでした・・・・」
7001F:
「あはは。ニキシー管はちょっとくやしかったですね。7004でテストしたから僕らも付くと思ってましたし・・・白帯は、ぼくもびっくりだったんですよ。7003Fともう目を丸くしてました」
中京:
「最近は6両編成に戻って、セントレア行ったり、急行運用も多くて、で毎日大変ですね」
7001F:
「実を言うと僕はP4の時代が長いんですよね。(*4)中間車は5,6年で7025に取られましたし(*5)、9次車が付いてたのも長くないし・・・今も7700と組んでますけど、同じ系列で12年〜14年も違うと、世代ギャップを感じますね(苦笑)」
中京:
「だと、スーパーさんと組んでた一部特別車特急の時なんかもっとすごかったんじゃないですか?」
7001F:
「あはは(笑)あいつらせっかちで。。。(笑)もうついていくのに大変でした。でもいい思い出です」
中京:
「後2年くらいで、本当に引退ですね。さびしくなっちゃうなあ。。。。」
7001F:
「そうですね」
中京:
「僕が一番さびしいのは、僕らの子供たちの世代には、パノラマカーのすばらしさを一緒に乗って伝えることができたんですけど、今の子供たちが大人になって子供ができたときには、パノラマカーだけでなく、スーパーもいなくなって、前面展望のすばらしさを
乗って伝えることができないことなんですよ」
7001F:
「そうですね。3世代の人にかわいがってもらったので、ちょっとさびしいです。でも、名鉄の人たちは、前面展望は僕やデラックス、スーパーで終わりとは必ずしも思ってないかもしれないですよ」
中京:
「というと」
7001F:
「ミュースカイのDVDで、「21世紀のパノラマカーを考えてみたい」(*6)って言ってましたよね?今は電車も各社共通で標準化されて特徴がないって言われますけど、昔ドームカーや2階建パノラマカーを考えたように、名鉄の人たちは今も夢を持って車両を考えてくれています。だから中京さんも夢を捨てないで欲しいんです」
中京:
「そうですね。私もDVD見ました。名鉄の皆さんも、日車の皆さんも、本当に自分たちの夢を託してるんですね。」
7001F:
「そうですよ。みんな僕に乗って喜んでくれているお客様の姿を想像しながら、毎日がんばってるんですから。中京さんだって、仕事している時、時々家族の顔が浮かびませんか?」
中京:
「うん、そうかもしれません。じゃあ、あと少しのお付き合いですが、よろしくお願いしますね」
7001F:
「はい、1回でも多く、パノラマカーに乗ってください。待っていますね」

(2)名鉄名古屋駅にて

夕暮れの名鉄名古屋駅。
今日も、家路を急ぐサラリーマンやOL、学生がホームに並んでいます。
疲れた様子の人、友達と楽しそうにしゃべる高校生、iPODで音楽を聴いている人・・・

ふと見ると、豊橋方面の乗車口先頭に、大きな花束を持った初老の紳士が電車を待っていました。
この紳士は。。。。
実は今日無事、40数年にわたる会社生活を終えたのでした。
ホームで電車を待つこの紳士、ほっとした顔をしたり、さびしそうな顔をしたり、何か複雑な表情です。
「さあ、明日から何をしようか。。。。」

そんなところに、ミュージックホーンを鳴らしパノラマカーが入ってきました。7000系7019Fでした。
「パノラマカーか。。最後だし、たまには展望席に乗ってみようか」
紳士は先頭の座席に座りました。
息子や、まだ幼稚園の孫とは休みの日に展望席に乗っていますが、通勤で展望席に乗るのは初めてでした。
ふっと後ろを見ると「日本車輌製造 昭和42年」の文字。
「そっか、お前も俺と同じくらい働いてるんだなあ。もうお前も引退するって聞いたなあ。。お互いお疲れさん、だな」
電車はトンネルを抜け、ビルの灯りの見える山王付近を走っています。
ぼんやり外を見ていると、今までの会社生活が目に浮かんできました。
取引先に怒られて頭を下げたこと、大きな取引ができ会社のみんながお祝いしてくれたこと、部長への昇進、そして毎日名古屋の街を見ながらの通勤。
「そういえばお前は、これまで何回も俺を乗せて会社に運んでくれたんだな。本当にありがとうな。」
思えば、こんな前の見える豪華な電車で通勤できることは、嬉しいことでした。
東京から出張で来た同僚が「お前こんな電車で通勤してるのか?うらやましいなあ」と何度も言ってくれました。
大きな連続窓から見える風景は、通勤で疲れた心や体を癒してくれました。
そして数字が大きくなるごとに子供のようにわくわくしたニキシー管のスピードメーター。
「これから時間ができるから、この電車が活躍してるうちに、何度も乗ってやろう。。。」
気が付くと7019Fは、堀田の街を見下ろす高架に差し掛かったところでした。

(3)ある昼下がり
昼下がりの普通電車は、乗客もまばらで、どこかゆったりした時間が流れています。
7047Fは、犬山線の普通運用に就いていました。
新しくなった柏森駅から、お母さんと幼稚園くらいの息子さんが乗ってきました。
息子:「わーい、パノラマカーだ〜。ねえママ、まえにのってもいい?」
お母さんはにっこり笑いながら、「いいわよ〜。いっしょにお外見ようね」と先頭に座りました。
7047Fは発車。
息子:
「わー、スピードメーターあがってくよ。55、60、62・・・・」
お母さん:
「ねえ、○くんは、電車大好き?」
息子:
「うん、パノラマカーも、パノラマスーパーも、ミュースカイも、ぼくだいすきだよ」
嬉しそうに声を弾ませる息子。それを見ているお母さんも、本当に嬉しそうです。
お母さん:
「○くん、実はね。ママ、パノラマカーでお仕事してたのよ」
息子:
「え〜ほんとう?すごい、ママ。どんなおしごとしてたの?」
お母さん:
「そうねえ。車掌さんと言えばいいのかな?パノラマメイツって言ってたの。
お客さんの切符を見たり、放送したり。パノラマカーだけじゃなくって
デラックスやスーパーでも車掌さんしてたのよ。」
息子:
「へえ〜すごいや、ねえママ、ほうそうってどんなふうにしてたの?」
お母さん:
「恥ずかしいけどちょっとやってあげるわね。「お待たせいたしました。この電車は、名古屋方面、特急新岐阜行きでございます。
まもなく、新名古屋、名古屋でございます。名鉄特急のまたのご乗車を、お待ちいたしております(*7)」って感じかな?」
お母さんは、20年前にタイムスリップしたようでした。
「パノラマメイツになる」と言った時「男の職場に女が行って何ができる」と両親に反対されたこと、乗務初日に緊張してアナウンスの声が震えてしまったこと、神宮前で乗務を終えた時降りるお客様が、「良かったよ、これからもがんばってね」と励ましてくれて涙を流したこと・・・
息子:「わ〜すごいや。ぼくおおきくなったら、ぜったいパノラマカーとかスーパーとか、ミュースカイのうんてんしになるんだ」
それを聞いたお母さん、「そうね。なれるといいわね」と笑いました。
でも、お母さんも、7047Fもちょっと複雑でした。
「この子が大きくなったら、もうパノラマカーもスーパーもいないのよね・・・・」
そう思うと、涙が出てきました。
でも今は夢を壊してはいけない、お母さんも7047Fもそんな気持ちでいました。きっとこの子が大人になるときは、また夢のある電車が走ってるはず、
そう思いながら、お母さんは息子を見ていました。
7047Fは上小田井に着きました。お母さん、息子ともお別れです。
息子:
「たのしかった〜。ねえママ、またパノラマカーにのりたいな」
お母さん:
「うん、絶対また乗ろうね」
そのとき、7047Fがお母さんに何か言っているようでした。
7047F:
「久しぶりに会えましたね。あなたのおかげで僕らも華やかになりました。今日は乗ってくれてありがとう。○くんの夢は、絶対かないますよ」
その声を聞いたお母さんは、パノラマメイツの時のように、1両1両頭を深く下げ、見えなくなろうとするときも深々と頭を下げました。(*8)

*1・・・7000系3次車は1967年生まれです。ということは私はそれより前。。。。年だなあ。。。。
*2
*3・・・私が小学校に上がるまでは、名鉄には普通・準急・特急しかなく急行はありませんでした。なので鳴海は準急までしか停まらず、パノラマカーに乗れることはめったにありませんでした。
*4・・・昭和43年に7025が出たときに、真っ先に中間車を取られてP4になりました。その後9次車が連結されるまではずっとP4でした。
*5   7025Fに行った中間車は、8800系8805F、8807Fが出たときに確か廃車になったんですよね。。。(違ってたらすみません)
*6・・・ミュースカイの日車夢工房のDVDで、専務の方が「車体傾斜装置をつけた特急車両を出していきたい」「21世紀のパノラマカーを検討したい」と言っていました。
*7・・・私の大好きだったパノラマメイツの放送。新名古屋到着前は必ず言っていました。
*8・・・これも私の大好きだったパノラマメイツの動作。一部指定席特急が出たころはなくなっていましたが・・・
 
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7000系への手紙

 投稿者:中京  投稿日:2007年 3月 4日(日)11時14分4秒
返信・引用
  7001F様
あなたが世に出てきたときの驚きはすごかっただろうと思います。豊橋駅での発車式を見たのですが本当にたくさんの人に迎えられたのですね。
その後もあなたは他の7000系のみんなをリードしてきてくれました。あなたがいなければきっと45年も活躍できなかったことと思います。
この前は最後にあなたに会うことができ、本当にうれしかったです。
急行運用も多く、まだまだ体には辛い日々が続く(笑)ことと思いますが、ぜひ頑張ってください。

7003F様
あなたは「ダンプキラー」の威力を身をもって示してくれました。(*1)あなたは「これ以上ダンプキラー使うことがないといいですね」と言っていましたが
その後使われていないのは本当に何よりです。他の車両思いのあなたのこと、うれしく思います。そしてニキシー管のメーターで、さらにパノラマカー
に乗る楽しさを教えてくれました。(*2)7001さんと同じ運用になると思いますが、良いコンビで頑張ってください。

7005F様
7001さん、7003さんが白帯車になった時(*3)のあなたの寂しそうな姿は忘れられません。またあなたの中間車も7035Fで白帯を巻いており、寂しかったことと
思います。でもあなたには、最近も急行の颯爽とした姿で会うことが多くうれしい限りです。まだまだあなたには会いたいです。ぜひ元気に頑張ってください。

7007F様
何と言ってもあなたは栄光のブルーリボン賞記念車両になったんですよね?誇らしげなあなたの姿を私は本当にうれしく思います。あなたもまだまだ急行として
活躍する機会が多いですね。ぜひこれからも頑張ってください。

7009F様
あなたは不思議と稲荷急で会うことが多かったですね。よく「この年になっても、こんな運用就けるんだから、私は幸せですよ」と言っていましたね。
中間の9次車はまだまだ活躍したいと思っています。あなたのリードで、これからも頑張ってください。

7011F様
あなたは白帯車の魅力を最後まで伝えてくれました。でも、正直あなたが白帯車になるとは私は思っていませんでした。白帯になる前、P6だった時に
特急豊橋であなたに出会ったとき、「何でこんなのが豊橋特急で来るんだ」と悪態をついてしまいました。
今でも申し訳なく思います。でもDVDからあなたの魅力は十分伝わってきました。これからも頑張ってください。

7013F様
あなたとも稲荷急で会うことが多かったですね。白帯の付いた7011Fさんのことを本当にうらやましそうに見ていたのを覚えています。
「僕は7000の中でも地味ですもんね」そんなことないですよ。まだまだ急行・快急で走っていますしセントレアにも行っているんですから。

故・7015F様
真っ先に白帯2次改装を受けたとき、初めてあなたに会って「おお、こんなにかっこよくなったんだ」と感動しました。
その後も特急でよくあなたに会いましたね。
お別れがちょっと早くなってしまいましたが、あなたは白帯のまま引退できて幸せだったのかもしれません。これからも残っている7000や、後輩のこと、
見守っていてください。

7017F様
この前は長時間ありがとうございました。あなたが岐阜に来た時は本当に感激しました。
ただ、あなたが本当にくたびれているんだなあ、というのが分かり心配にもなりました。
「中京さん、僕もう限界かもしれません」と言われた時、何と励まして良いのかわかりませんでした。まずは体に気をつけて頑張ってください。

7019F様
あなたは今一番会いたい車両です。P6(NSR)になって、「よし、まだまだ急行運用就けるぞ」って本当にうれしそうでしたね。
そんな元気なあなたを見ているとあと10年は走りそうな気もします。 (大げさかな???)
7001さんや7003さんをこれからもぜひ助けていってください。

故・7021F様
あなたも早くに白帯になり、本当にうれしそうに本線を走り回っていましたね。
一般車になったとき、また引退する時の悲しそうな顔は今も忘れられません。
でもあなたもよく特急で出会いました。あなたの走りはしっかり後輩に受け継がれています。これからも見守っていてください。

故・7023F様
あなたは本当に7021Fさんと仲良かったですね。でも先に白帯を解除された時、大泣きしていたのを覚えています。
同期ではまだ7017Fさん、7019Fさんが残っています。これからも見守っていてくださいね。

7025F様
気が付けばまわりはみんな引退して、寂しくなってしまいましたね。
この前、太田川であなたが連結された時、私はうれしくなり乗り込みました。
「中京さん、さびしくなっちゃったけど、僕はまだまだ元気ですよ」って言ってくれましたね。これからも頑張ってください。

故・7027F様
あなたが中京競馬場に保存されるとは思いませんでした。
動かなくなってしまったあなたですが、これから7000系の魅力を伝えるという大きな仕事がありますね。
ぜひ競争馬と一緒に、来る人に夢を与え続けてください。

故・7029F様
引退直前まで白帯でバリバリ走っていた覚えがあるので、あなたの早い引退には驚きました。
7031Fさんとともに5次車が真っ先にいなくなってしまって寂しいです。
これからも見守っていてください。

故・7031F様
あなたも7029Fさんと同じです。早い引退には驚きました。
あなたに会う機会が非常に少なかったので本当に寂しいです。これからも見守っていてください。

7033F様
最初に白帯になったとき、「デビューの頃より緊張しました」って言ってましたね。
でも本当にうれしそうだったのを覚えています。
白帯を解かれた今も「普通の運用が多いですけど、いろんな駅や人に会えて楽しいですよ」って言っていますね。
これからも頑張ってください。

7035F様
あなたも最初に白帯を巻いたのですが、あなたで思い出されるのは、9次車が初めに連結されることが決まったとき(*6)に、
「中間には1次車の先輩いるしな〜。仲良くやっていけるかな〜」と本当に不安そうでしたよね。
でもあなたは立派に大役を果たしました。これからも頑張ってください。

7037F様
小さいときに見た自動方向幕、今でも覚えています。
そしてあなたには特急で本当によく出会いましたね。あの時の内装のまま残っていてくれるのが本当にうれしいです。
あなたにもぜひ出会いたいと思います。

故・7039F様
最後の方まで白帯を守っていたあなたを襲った突然の水害、そしてその後に出会った時のあなたのぼろぼろの姿、
今でも思い出すと涙が出ます。
7次車はまだ更新を受けていなく、あなたの仲間の今後もちょっと不安です。
これからも見守っていてください。

7041F様
真っ先に白帯を巻いたのに、真っ先に解かれてしまい(*7)、あなたは辛かったんじゃないか?と思います。
ただ、白帯の面影の残るロングシートを見るとあなたが頑張っていた頃を思い出します。

7043F様
あなたに会う機会が非常に少なく、ちょっと寂しかったですね。
あなたにもぜひ会いたいと思っています。セントレア急行で颯爽と走るときに会えるといいですね。

7045F様
子供の頃あなたに初めて会った時、「今までと違うパノラマカーだ!」と本当にまぶしく見えました。
あなたは7000系の中でも別格の存在でした。
先日、可児急で元気な姿に会えてうれしかったです。これからも頑張ってください。

7047F様
あなたはずっと陽の当たるところを歩いてきましたね。なので最近どうしているかな、とちょっと心配でした。
でも普通ばかりの運用になってもあなたは笑顔で、元気そうに走っていますね。
まだまだあなたは頑張れます。これからもよろしくお願いします。

7101F様
あなたが出たときは本当にびっくりでした。でも両開きで使いやすいことがあなたが生まれたきっかけだと思います。
あなたはまだまだ働かないといけないですしね。これからも7700さんと協力して頑張ってください。
 

Short Story2007

 投稿者:中京  投稿日:2007年 3月 4日(日)11時11分6秒
返信・引用
  皆様、こんにちは。
何回も開設-閉鎖を繰り返してきたこの掲示板ですが、7000系パノラマカーの引退時期が
明確になったこと、セントレア開業など大きく環境が変わったこともあり再開することに
しました。
短いStoryを時には面白く、時には涙ありで紹介できれば、と思います。
皆様からのコメントやShort Storyをお待ちしております。
 
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